言わずと知れたハリウッドの映画俳優、ニコラス・ケイジ(Nicolas Cage, 1964- )。コメディからアクションヒーロー、サイコキラーまでこなす演技の幅広さだけでなく、頻繁にゴシップ誌を賑わせ、インターネット上でミームとして消費されるなど、ときにハリウッド・スターというイメージからも逸脱するような多様な一面を持っています。また、彼の長いキャリアの中で出演した100本を超える作品群は、ハリウッド映画史の変遷そのものと共に歩んできたといっても過言ではないでしょう。
本研究会は、単なるファンクラブではなく、そんなニコラス・ケイジの「演技」にフォーカスを当てる研究会です。具体的には、下記の二つの問いに関心を持っています。
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ニコラス・ケイジはどのように演じているか ケイジは「ヌーヴォー・シャーマニズム」や「ウェスタン・カブキ」など、独自の演技論を語ることで知られています。そのような本人による記述は、実際の演技においてどのように達成されているのでしょうか(あるいは、達成されていないのでしょうか)。
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どのようにしてニコラス・ケイジを演じられるか ケイジの演技は作品ごとにさまざまな評価に晒されながら、同時に作品単位を超えた共通の印象についても頻繁に語られています。そのようなさまざまな他人による記述は、どのようにして実際の演技の中で/によって理解できるのでしょうか。
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ニコラス・ケイジの演じ方について、実際の出演作品やその他のメディアでの振る舞いなどを、これら「本人による記述」と「他人による記述」で挟み撃ちしながら考えていこうと思います。この検討の先には、自他ともに認める「ニコラス・ケイジの演じ方」の記述が見えてくるはずです。
また本研究会は、個人技のレベルで「どうやったらニコラス・ケイジのモノマネがうまくできるか」のみを目指すものではありません(もちろん、目指す方がいても構いません)。演技は単なる個人の才能や能力にとどまらず、同時代の社会状況や流行、歴史的な経緯との相互関係の中で取り組まれ、評価されているものです。そのような、演技を成立させる相互作用のあり様を含めた「演じ方」を捉えることを目指しています。
それにしても今は、雑多膨大、種々多様な資料が目の前に広がっています。みなさまのご協力をお待ちしています。
2026/03/05 「ニコラス・ケイジの演じ方」研究会キックオフミーティング@早稲田小劇場どらま館